大和ハウスグループの米国・トゥルーマーク社は10月12日、米国カリフォルニア州の中央部で戸建て住宅事業を手掛けるワーセン社の事業を譲受した。
ワーセン社は、有名大学が所在するほか大手企業の施設開発が進み、戸建て住宅の需要が底堅い米国カリフォルニア州の中央部を中心に、土地の開発から住宅の建設、販売までを手掛ける戸建て住宅会社。一次取得者や中間の所得者が購入者の9割以上を占める。22年の引渡戸数は398戸で、23年6月末時点で約3770区画の戸建分譲住宅地を確保している。
トゥルーマーク社は従来強みを持つ高所得者向けの商品供給に加え、ワーセン社の一次取得者から中所得者向け商品のデザインや営業手法などのノウハウを取得することで、戸建て住宅事業の強化を図る。
大和ハウスグループは、26年度が最終年度となる「第7次中期経営計画」において、25の国と地域で展開している海外事業では、売上高1兆円・営業利益1000億円を目標に掲げる。そのうち米国では、売上高7300億円、更に戸建住宅では、大和ハウスグループ3社(スタンレー・マーチン社、キャッスルロック社、トゥルーマーク社)の引き渡し戸数を22年の6010戸から1万戸へ拡大を目指し、宅地開発・販売拡大を推進している。