スタイルポート(東京都渋谷区)は、同社で開発・展開している3D(3次元)コミュニケーション・プラットフォーム「ROOV」(ルーブ)での初の海外採用先として、阪急阪神不動産(大阪市北区)のフィリピン現地合弁会社「P.A. PROPERTIES HANKYU HANSHIN TWO」向けに提供を始めた。同合弁会社の戸建て住宅販売でのDXを支援する。
フィリピンの戸建て住宅の分譲販売では、造成工事と同時に販売活動することが一般的で、購入検討者は実際の建物を確認できないままに、イメージや情報を基に購入判断することが多いという。
そこで今後、スタイルポートのクラウド型VR(仮想現実)内覧システム「ROOV walk」を採用することで、建築図面から制作した3DCG(コンピューターグラフィックス)を用いて、未竣工の住まいの内部を実際の現地で歩いて見て回るように仮想空間を回遊し、住空間のイメージをリアルさながらに確認できるようにした。
建物の外観や街区、所在するカピテ州ダスマリニャス市でのプロジェクト全体の街並みも同様に確認できる。同システムは、特別にアプリをダウンロードする必要がなく、発行するURLのリンクをクリックするだけで、ウェブブラウザ上で閲覧できる。