ハウスマート(東京都中央区、針山昌幸社長)は7月20日、業務提携契約を締結しているアルヒ(東京都港区、浜田宏会長兼社長)と不動産仲介会社向けオンラインセミナー「コロナ第二波に備える最新不動産営業術」を開催した。新型コロナウイルスの影響で変化が生じている不動産市場や顧客動向に対応するための取り組み。「オンライン化」「住宅ローン事前審査」をキーワードに、マーケティングと住宅ローンのプロが実践的な対策を解説した。
ハウスマートコミュニケーションデザインマネジャーの真鍋達哉氏は、新型コロナによる景気影響および第二波への対策として、一度接点を持った「中長期検討顧客」とつながり続けることが重要と指摘。「当社調査によるとコロナ禍では顧客の約6割が情報収集中の〝そのうち客〟。顧客接点のハードルを下げコミュニケーションを増やし、案件化しそうなタイミングを見逃さないことが重要」(真鍋氏)とし、同社が提供する売買仲介会社向けマーケティングオートメーションツール「プロポクラウド」を紹介。独自の物件データベースを基に自動で物件提案が可能となる同ツールの強みや導入企業の取り組みを示した。
続いて、アルヒ営業開発本部長の蟹田弘樹氏が「コロナショックによる住宅ローン業界への影響と顧客動向」について説明した。住宅ローン利用予定者が将来の収入不安や景気の不透明感から住宅取得に踏み切れない状況を挙げると共に、資金計画等の相談先として不動産営業担当者が選ばれている現状を指摘。仲介事業者に対して「顧客の意思決定が後戻りできなくなる前に、資金計画について認識合わせをすることが重要」と述べた。更に蟹田氏は不動産会社の接客ツールとして、同社が提供する「家探し前クイック事前審査Pro」について紹介。「営業上のフローに組み込むことで、資金計画によるコミュニケーションの接点づくりができる。借り入れできない顧客を早期に発見するなど、営業効率化の側面もある」と説明した。