総合

UR都市機構 頼理事に聞く 新しい住まい方を提案

 7月、都市再生機構(UR都市機構)の理事(住宅経営等及び賃貸住宅部門経営担当)に就任した頼あゆみ氏(写真)に、就任の抱負や目標などを聞いた。

   ◇    ◇

――就任の抱負、事業の課題は。

 「賃貸住宅の管理の中で、いかに現在の社会課題を解決していくか。そのためにはURの経営安定が大事になる。賃貸住宅においてはしっかりと家賃収入をあげていく。お客様が『入りたいな、住んでみてよかった』と思える住宅・住環境を提供したい」

 「ウィズコロナの中でテレワークを考えた場合、部屋数、住宅の周囲の自然環境が重視されるようになった。そういうニーズがある。いかに新しい住まい方を提案できるか、それを考えていきたい」

――新型コロナを踏まえた検討状況は。

 「今まで住んでいた所とは別にテレワーク用の住宅を持つというニーズが出てくる。セカンドハウスとしての借り方、住宅のシェアの制度はあったが、それらを一緒に使えるような制度にして新しいニーズに対応していきたい。郊外で自然が豊かというファミリー層向けの住宅は、これまで稼働率がよくなかった。しかし、『そこがいい』と考え方が変化している人もいると思うので、PRしていきたい。居住者の発想が変わることで(郊外のストックの)可能性が広がる」

――組織の運営方針は。

 「外部から来て、フレッシュに見ることができるのが私の強み。できるだけ居住者目線、外からの目線を意識して、同時に実現の可能性はしっかりと探りながら、新しい視点を持ち込みたい」