スタイルポート(東京都渋谷区)が提供するVR(仮想現実)マンションギャラリーサービス『ROOV』(ルーブ)の運営事務局は、『新築マンション販売DXにおけるVR事例徹底研究』と題したオンラインセミナーを8月24日に開催して、同社提供サービスと、大日本印刷(東京都新宿区)の提供サービスを軸に、VRの有用性を考えた。
司会進行したスタイルポート社長の間所暁彦氏は、「コロナ禍以前は、VRサービスの活用に様子見の状況が見られたが、有用なツールとして認知度が向上した。現状では導入の要不要ではなく、更に一歩進んで、いかに訴求ツールとして活用し、業務で定着させていくのかの議論に発展している」と指摘。導入のポイントとして、「まずは自社でどのような目的で活用するのかを考えてみる。その目的に沿った特長を持つツールを選択すれば、導入の効果をより得やすい」と解説した。
VRでは、360度カメラで事前に撮影した写真やCG(コンピュータグラフィックス)のパノラマ系サービスもある。ただ、マンション購入の検討者の「高揚感を高めて〝感動と感激〟を与え、物件の魅力を一層引き出して訴求するためには、リアルタイムに3次元の疑似空間を創出する3DCG系サービスが最適」と説明した。その特長を備えているサービス事例として、同社取締役の堀井秀雄氏は、提供サービス『ROOV』が首都圏を中心に全国250物件で採用されており、評価を得ていると紹介した。
また、大日本印刷ABセンターICT事業開発本部の市場直宏氏は、細部の作りこみで現実物件を再現する〝本物感〟にこだわる同社提供の超高精細VRサービス『DNPバーチャルエクスペリエンスVRモデルルーム』の特長点などを紹介した。