不動産テックサービスを提供するリマールエステート(東京都中央区)は、不動産事業者間の不動産売買の新たな機会を創出するサービスとして『キマールマーケット』の提供を8月に始めた。最新技術の不動産テックを活用することにより、非公開の高額物件情報などをベースとした「物件」と「顧客」をAI(人工知能)でマッチングする。新たな営業DXのスタイルの実現を支援する。
同社では現在、不動産事業者間の不動産売買に特化したプラットフォーム『キマール』を運営している。物件や顧客の情報、営業管理のほか、情報の配信まで、物件情報と人脈の獲得をオンラインで完結できるサービスを提供する。
今回の新サービスは、この『キマール』で蓄積してきた総額4兆円規模に上る「非公開物件」の情報やノウハウなどを基に開発している。
特長として、大きく2つの機能を持つ。8月に提供を始めた「社内マッチング」機能は、これまで十分には活用しきれていなかった可能性のある各社の社内で保有している登録物件と登録顧客を、AIが最適にマッチングする。9月下旬に提供を開始する「社外マッチング」機能では、非公開物件と新規の人脈を非特定情報に加工して、秘匿AIでマッチングする。
非公開の高額物件を不動産事業者間の取引に限定しており、完全招待制を採用した。スタンダードプランで1カ月当たり40件以上の新規物件に出会える機会を提供し、新たなマーケットを創出する。