売買仲介

コラビット AI査定で新機能 〝待ち〟の営業脱却 

 コラビット(東京都港区)は、同社で運営する、不動産のAI(人工知能)査定サービス『HowMa』(ハウマ)に新たな機能として『売却反響DX』を8月17日に追加して提供を始めた。同サービスで会員登録している不動産を所有する売却検討中の利用者に対して、不動産会社側からチャットを通じて直接にアプローチができるようにした。

 使い方は、不動産会社がまず、求める物件の希望条件を同サービス内に登録し、希望条件に合う物件を所有する登録会員へ「オファー」のメッセージを送信する。受信メッセージを見た不動産所有者はチャットを通じ、匿名で好きなタイミングに、質問や売却などの相談ができる仕組みとしている(イメージ図)。

 今回の新機能により、従来のような問い合わせや査定依頼などを受けていた〝待ちの営業〟から脱却して、不動産会社側からの能動的なコンタクトが可能になる。一方の不動産所有者は、所有物件に興味を持つ複数の不動産会社からの提示内容を比較し、売却を判断できる利便性がある。

 同サービスは、全国のマンションや戸建て住宅、土地を対象に、AI技術で価格を査定する。20年の新規登録者数は前年比で約150%に伸長し、累計の査定件数は約4000万件に上るという。