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浮遊する新型コロナウイルス不活化実証 富士通ゼネラル

 富士通ゼネラル(川崎市高津区)と子会社のエアロシールド(大分県大分市)は昨年12月23日、日本繊維製品品質技術センターと共同で、紫外線水平照射技術「n―UV技術」を用いて、密閉空間に浮遊する新型コロナウイルス(デルタ株)が1分で99%以上不活化することを確認したと発表した。

 「n―UV技術」は浮遊ウイルスや細菌の不活化を目的に、エアロシールドが開発した空気環境対策技術。紫外線(波長は254nm)はウイルスや細菌の核酸に直接ダメージを与える。実験では1m3の密閉空間で新型コロナウイルスを飛まつよりも小さな粒子状にして浮遊させた。「n―UV技術」搭載の試験装置を設置し空気を循環させ、浮遊ウイルスに紫外線を照射した。試験装置を稼働しない場合と比較して、1分間で99.1%減少、3分間で検出限界の99.9%減少を確認した。

 同社グループは今後も研究開発に注力し、空気環境対策に貢献していく考えだ。