マンション・開発・経営 住まい・暮らし・文化

芝浦工大・リバスタ ポイント付与で建設現場を活性化 

 リバスタ(東京都江東区)と芝浦工業大学(東京都港区)は、建設業振興基金(東京都港区)の協力を得て、建設業をより一層〝魅力的〟にするための取り組みの第1弾として、『建設技能者向けポイント付与実証実験』の企画に着手した。元請け会社への打診やスキームの構築、運用ルールなどを規定した上で、23年の早期に実証実験に着手したい考えでいる。建設技能者の意欲の向上や、建設現場の活性化を支援する。

 第1弾の取り組みでは、建設技能者を対象として、就業履歴や、元請け会社が行う建設現場で推進される安全講習会や清掃会などの参加活動に対し、インセンティブとなる「ポイント」を付与する仕組みを構築する。獲得したポイントは、スマートフォンアプリを通じて購買に利用してもらう。モチベーションの向上や、建設現場の活性化に寄与できるようにする。

 更に、専門工事会社にとって、雇用する建設技能者が獲得したそのポイントの実績が結果的に、元請け会社からの評価にどのようにつながるのかを実証実験で検証する。

 実証実験に際して、リバスタは、建設現場施工管理サービス『Buildee』(ビルディー)のほか、新システムや、システム間で連携する仕組みを構築して提供する。

 芝浦工業大学は、「社会保険未加入問題」を顕在化させて建設技能者の適正な評価や待遇の改善を提言している同大建築学部建築学科の蟹澤宏剛教授が専門的なアドバイスや技術指導を行う。また、建設技能者への建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及と、その促進の有効性を検証する狙いもあるため、CCUSの運営主体である建設業振興基金が協力する。