住宅瑕疵担保責任保険協会(東京都港区)は11月20日より、『既存住宅インスペクション講習』を全国10都市で開催する。国土交通省により6月にガイドラインが策定されたことを受けたもの。インスペクションの知識やノウハウが習得できるほか、登録制のため対外的な信用確保につなげられる見込み。また、登録事業者を対象として、既存住宅売買瑕疵保険の加入時に行われる現場検査の一部を省略できるようにする。協会としてはインスペクションの担い手育成と共に、瑕疵保険の普及を目指す考えだ。
建築士事務所か登録住宅性能評価機関のいずれかに所属する、建築士または適合判定資格者が受講対象となる。講習内容はガイドラインに準拠し、検査方法や業務実施時の留意事項、関係法令に関する知識など。講習後の考査に合格すると「既存住宅現況検査技術者」として登録証が発行され、同協会HP上で公開される。
受講料は2万5000円(税別。受講・考査、テキスト、登録料など一式込み)。時間は全会場共通で、午前10~午後4時。東京、金沢、札幌、仙台、福岡、広島、高松、大阪、名古屋、横浜の全国10都市で開催する。