FANTAS technology(東京都渋谷区)は、広島県坂町(吉田隆行町長)と「空き家利活用と地方創生推進のための連携に関する協定」を10月20日に締結した。同社はこれまでに150戸以上の空き家再生事業に取り組み、国土交通省のモデル事業でも選ばれている。蓄積した知見やノウハウを生かし、空き家の解消に向けて官民連携で取り組む。
同社では今回、同様な協定の締結で9月に始めた埼玉県横瀬町(富田能成町長)での取り組みに並行して、「地域の空き家の可能性見える化プロジェクト」の実証事業を展開する。坂町の空き家所有者約220人のうち、希望者の物件を無償で調査し、その資産価値や将来性を可視化することで、適正価格での流通や、賃貸化、観光施設への転換などを促す。同社で運営している空き家活用プラットフォーム「FANTAS repro」などを活用して、利活用に伴い発生が想定される費用を算出したレポートを提供し、地域の不動産事業者と連携して売却活動なども行う。