東京都は6月24日、支援事業「起業家による空き家活用事業」の事業計画募集を開始した。24年度から、採択事業に対する補助対象期間を最大2年間へと拡充した。申請期限は9月30日で、採択件数は2件程度を予定する。
同支援事業は、起業家・新興法人が〝空き家の新たな利活用〟を図る事業計画に対し、補助金を交付して後押しするもの。応募要件は、「25年度中に事業計画実施の見込みが立っている」「活用する空き家が具体的に決まっており、事業計画について所有者から合意を得ている」など8項目。
申請資格は、法人登記(及び開業の届出)を行ってから5年未満の中小企業者(法人・個人)、特定非営利活動法人、一般社団法人等。いずれも、本店または主たる事務所が都内に登記・届出されていることが要件。
起業家への補助金は、補助率が3分の2で、上限が216万円。家賃等相当額が補助対象経費となる。また、採択された事業プランに空き家を提供した所有者に対しても、管理費相当額(固定資産税、都市計画税)の補助を行う。補助期間は最大3年間で、補助率は1年目が10分の10、2年目が3分の1、3年目が3分の1。
募集の締め切り後、10月に書類審査、12月上旬ごろに面接審査を行い、12月中旬頃に採択者を決定する。
また、都は同支援事業に関連するコーディネーターを採択しており、採択者の各社が同日に相談窓口を開設した。窓口では、起業家からの事業計画に関する相談対応や、空き家物件の紹介などを行う。
同支援事業及びコーディネーターによる相談窓口の詳細は、都のホームページを参照のこと。
(図) 「起業家による空き家活用事業」の全体イメージ(都ホームページより抜粋)