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電話営業のデジタル化で成果を出す シンカ×イタンジ

 コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を展開しているシンカ(東京都千代田区)と、同社が同プラットフォームをOEM(相手先ブランド名称)で提供した不動産仲介会社向け顧客管理システム「ノマドクラウド」を展開している不動産テック企業のイタンジ(東京都港区)は、今後の不動産仲介業界での営業体制のつくり方を解説するセミナー「『電話した・してない』論争から卒業。電話の自動連携で、成果につながる行動が自然と見える営業体制へ。」をオンラインで共催した。

 不動産仲介業務の電話対応では、営業担当者にありがちな「電話しました」と言っていても、実は電話をかけていないといった場面がある。営業担当者の報告を信じたいが、確証がもてないといった悩みを抱える管理者は少なくない。

 イタンジ・賃貸仲介業コンサルタントの倉崎伸氏は、「当社提供の顧客管理・営業支援システム『ノマドクラウド』の自動通話録音オプション機能として。『カイクラ』のサービス機能を実装した。通話履歴を自動で生成する。スタッフの架電行動を可視化し、管理者は適切に管理しやすい。通話のたびにメモが残されるため、スタッフは、言った・言わないのトラブルを防げる。また、トップセールスの優秀なトーク内容を学べるため、その共有化で人材の育成や、組織全体の営業力も向上する。現在、オフィスで利用中の電話番号をそのままで使える。不在着信の場合には、タスク画面とメールで通知を受けられる」と説明した。

 シンカ営業部不動産グループ・グループマネージャーの岡崎貴之氏は、同社提供サービス「カイクラ」について、「従来の電話は、記録を残しづらく、効果の測定や、情報の再利用も困難だった。これらの課題感を克服すれば、有用なツールではあるが、デジタル技術を用いなければ、その実現は難しい。そこで、当社提供サービスを活用することで、コミュニケーション履歴を可視化でき、音声データの振り返りから、そのフィードバックで営業成績の向上に期待ができ、業績アップの近道になる」と紹介した。