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住まい・暮らし・文化
不動産業 リノベ宣言 ~地域からの発想~ ◇16 市萬〝問題解決型〟は成長産業
市萬(東京都世田谷区用賀)は、不動産の問題解決に特化した不動産会社。リクルート出身の西島昭氏が99年に設立。持ち込まれる案件は、信用金庫など地元金融機関からの紹介が大半で、空室が増えているアパートの再生、買い手がつかない傾斜地の活用など様々な難題をオーナーの立場から解決してきた。累積相談件数は約2700件。「不動産はすべて優良資産に蘇らせる自信がある」という。
社員は、コンサルに欠かせない細やかな気配りのできる女性が7割を占める。彼女らの8割は子育て中だ。会社の支援を受けながら仕事と家庭の両立に頑張る。
業務の約4割を占める賃貸管理については管理専門で仲介は行わない。「仲介との一体型は必ずしもオーナーの利益と一致しない」との考えがあるからだ。
売り上げは創業以来ほぼ右肩上がり。「これからも、不動産のバリューを上げ、それが地域への貢献につながるという姿勢を貫いていけば100年以上続く会社にすることも夢ではない」と抱負を語る。
全宅連の『ハトマークグループビジョン』にもうたわれているが、これからは不動産業が地域と共に発展し、国民や社会の信頼を得ていくべき時代である。市萬はそのためのリーディングカンパニーとなる可能性を秘めている。
(取材協力=公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会・不動産総合研究所)