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ひと 売買仲介会社を下支えする ハウスマートでマーケティング、「プロポクラウド」事業を統括 真鍋 達哉さん

 不動産テック企業のハウスマートで、仲介会社向け営業支援SaaS「プロポクラウド」の利用促進に努める。同サービスはAIによる顧客管理と物件選定・提案で長期追客を自動化し、顧客との信頼関係を構築する営業支援ツール。売買仲介会社の課題について「営業担当者はコンサル営業に徹している半面、構造的に非効率な業務も多く、本来の営業力を発揮しきれていない」と指摘する。

 12年にデジタルマーケティング最大手のオプト社に新卒入社。フロント業務として、ナショナルクライアントなどのコンサルティングを務めた。自宅購入を機に不動産業界について勉強し、「奥深さを知った」。転職を意識していた時期と重なり、縁があったハウスマートに17年7月に入社した。

 マーケティングマネージャーとして、同社のマーケティング、広報を統括する。「プロポクラウド」の認知度向上につながるセミナー開催や既存ユーザーの利用促進に携わる。同サービスは19年3月のリリース。提供エリアを1都3県にまで拡大し、1年で導入100店舗を突破した。4月から「プロポクラウド」事業の責任者も兼任し、一層の推進を図る役回りだ。

 更に、コロナ禍の仲介会社支援にも乗り出した。反響減少や外出自粛要請下の内見対応に苦慮する仲介会社に対し、リモートワーク導入に関するノウハウの無償提供やオンライン勉強会などを開始。「『プロポクラウド』で追客している顧客から日々、物件見学申請が来るという反応もある。収束時に速やかに動けるように今は顧客との温度感を下げないことが重要だ」。

 今後のサービス対応種別やエリアの拡大も視野に入れながら、「まずは目下の非常事態を共に乗り越える。IT化がその一助になるよう、必要な情報を届けていく」と意欲を示す。

 89年生まれ。趣味はゴルフ。休日は2児の父として子育てに奔走。(佐々木淳)