バーチャルポート(名古屋市中区)は、建物を360度の高画質規格4Kで3D(3次元)モデル化するサービス『3Dバーチャルポート』の提供を4月に開始した。VR(仮想現実)空間を創出し、現地にいるかのような臨場感のある3Dモデルを構築できる(写真)。リノベーション買取再販事業などを手掛けるリアル(名古屋市)では先行して20件で利用しており、今後は全物件で導入する。
米国製カメラの機能を最大限に発揮させた撮影画像を加工してVR空間を創出する。ウォークスルー機能を生かし、360度全方位のパノラマ空間で、実際に現地を歩いているような体験ができるという。空間データはクラウド上に作成するためインターネット環境さえあれば、場所や時間を選ばず閲覧できる。
3Dモデル内には情報タグを埋め込める。文字やリンク、静止画、動画を追加することで、内見者などへの訴求力が一層高まる。空間内の高さなどの寸法も計測が可能だ。企業のホームページなどにも実装できるため、コロナ禍で非対面接客のニーズが増える中、3D空間を顧客と共有しながら商談できるツールとして、不動産会社などに導入を提案する。