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富士通コミュニケーションサービス セミナー 従業員〝体験価値〟の向上を 

 人とICT技術の力によって、企業と顧客をつなぐ富士通コミュニケーションサービス(横浜市西区)は、EX(従業員)やCX(顧客)、DX(デジタル)の3つの「X」が意味する〝体験価値〟の観点から、従業員の声をビジネスの成長に生かすポイントを考えるセミナーを9月28日に開催し、ウェブで配信した。

 チャットボットなどを開発販売するwevnal(東京都渋谷区)の実践事例などを交えて解説した。デジタル技術で得られる体験を下支えとして、「従業員EXが充実することで、企業への帰属意識が高まる。それが顧客CXを向上させて、持続的な企業の成長につながる」と説明。ただ、従業員EXは、「単に不満の解消ではない。企業のビジョンを明確にする。それに共鳴して個々の自己実現と一致することで、イノベーションが生まれる」と指摘した。

 コロナ禍が影響し、「さまざまな場面で新たなコミュニケーションツールが活用されている。目的に応じた使い方で交流を図ることが大切になる」としながらも、「音声やテキストでは可視化できない従業員の〝生〟の声に応える。それを全社内にフィードバックすることが大事になっている。DXが進むほど、社内でコミュニケーションしやすい文化や風土づくりが大切になる。それをより良くするために〝人の力〟を研ぎ澄ます必要がある」と解説した。