GMOインターネットグループでクラウド電子契約サービス『電子印鑑GMOサイン』を提供するGMOグローバルサイン・ホールディングス(東京都渋谷区)と、不動産業務クラウド・SaaS『ESいい物件One』を提供する、いい生活(東京都港区)は、両サービスのシステム連携を10月29日に始めた。
不動産賃貸借の契約業務の効率化やペーパーレス化を実現し、物件情報や顧客情報と一元管理ができる。入居者も、来店や押印、郵送などの手間がなくなり、場所や時間を選ばずに入居契約ができる。
今回のシステム連携は両社が20年1月に締結した業務提携の一環となる。更に両社は、不動産の購入や賃借を検討している22~60歳の男女500人を対象に、10月上旬・中旬に実施した『不動産DX』に関する共同調査の結果をまとめた。
全体構成比で81.8%が「オンラインによる不動産契約を利用したい」と回答し、同78.0%は「オンライン内見を利用したい」と考えている。これらの傾向は、比較すれば売買よりも賃借の場面で回答が多いものの、いずれの場面でもニーズが高い。
また、今後の不動産取引の検討に際して、「内見から契約までを、オンラインで完結できる不動産会社を積極的に利用したい」との回答は、過半数超の62.6%だった。内見の日程調査や、契約までに時間が掛かること、不動産店舗への訪問などに負担感があるため、オンライン化に取り組む不動産会社を好意的にとらえているようだ。