3次元データと情報をつなぐXRソリューションを提供する積木製作(東京都墨田区)は、大阪ガス都市開発(大阪市中央区)、3次元計測のクモノスコーポレーション(大阪市箕面市)と共同し、実在の建築物を仮想空間に再現できる「メタバース化」によって、現実の世界と同様に人が集い、交流を生む場所として、登録文化財『大阪瓦斯ビルディング』を仮想空間内に構築した。
今回、大阪瓦斯ビルディングの形状を示す点群データをベースとして、高品質な3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)を制作した。同ビルと、周辺の御堂筋一帯をメタバース空間として再現している。
複数の人がアバター(分身)で登場できる。会話できるボイス・チャットにも対応しており、臨場感を持たせた。普段、直接的な場面では会えない遠隔からも接続できる。精密に再現した御堂筋の街並みに複数の人が立ち、街の中央で会議を開くなど、実世界では実現できない場面も創出して体験できる(イメージ図)。
今後は街全体の「バーチャル御堂筋」を構築し、同時体験人数の大規模化や、複数のVR(仮想現実)ヘッドセットを使うマルチデバイス化、コミュニケーション機能の拡充などを図る。