コネクテック(東京都中央区)は、スマートフォンのNFC機能を活用し、国内の本人確認用の主要なICカード(マイナンバーカードや運転免許証、パスポートなど)のすべてに簡単に対応するという、NFCデジタル本人確認アプリサービス『CWORK®』の提供を正式に始めた。
カードの偽造や〝なりすまし〟などの犯罪件数が増加傾向にあり、より厳格な本人確認のニーズに応える。同社のアプリをインストールして、ICカードに組み込まれているチップ情報をスマートフォンのNFC(かざすだけで周辺機器と無線通信できる技術規格)機能を用いて読み取れば、カードチェックによる本人確認業務を円滑に行える。
不動産や金融機関などの契約や雇用、証明書発行など、さまざまな場面で利用できる。法人利用プランでは、組織や店舗ごとの確認履歴やデータの参照など、ウェブクラウドで統合管理ができる。
現在、本人確認をデジタル化する「eKYC」サービスが普及し始めているが、同社はこの方法ではカード偽造に対応できないと指摘する。理由として悪意でコピー印刷した「プリント偽造」の場合、送付されたその「イメージ画像」と「利用されたICカード」との整合性が図れない点を指摘する。一方、同社サービスは、ICカードに搭載されたチップ情報自体から個人データを読み取る仕組みのため、正確性が高いという。