スマートドライブ(東京都千代田区)は、同社開発のクラウド車両管理システム『SmartDrive FLEET』を、建築・不動産業のフジ住宅(大阪府岸和田市)に提供を始めた。フジ住宅では車両管理の効率化に加え、社員の〝安全運転意識〟の向上策としても活用していく。
同システムは、走行の履歴を記録するなど、日々の車両管理業務を効率化し、日報も自動で作成できるため、管理者や運転者の社員の負担を軽減できる。運転状況のスコア化で社員の安全運転に対する意識が高まるとして、企業各社に提供先を伸ばしている。また、危険で無駄な急発進をなくして環境負荷を低減し、蓄積データの分析で長時間労働を可視化し、是正に取り組める。コンプライアンスにも有用なツールとなっている。
フジ住宅では現状、全社で500台近い社用車を管理している。常時100台以上が稼働し、その台数が増えるほど、事故リスクが高まり、「少しでも危険を回避し、社員の安全を守るために」(同社)、社内の営業部門からの声を受け、すべての車両に同システムの導入を決めた。導入から運用中までのスマートドライブのアドバイスの支援体制も高く評価し、同システムが上場企業で導入事例が多いことにも好印象を抱いたという。
フジ住宅は、仮に事故が発生した場合、迅速で誠実な対応が大切で、安全運転の意識や姿勢の定着の効果は、顧客や取引先との良好な関係性にもつながると考えたという。