NTTグループのエヌ・ティ・ティ・インフラネット(NTTインフラネット、東京都中央区)は、デジタル地図や地番地図の整備・制作を手掛けるほかにも、航空写真などのすぐに実務現場の場面で役立つ各種の空間情報コンテンツなどを提供している。ウェブコンテンツ化した地図・地番を利用して加工もできるサービス「ちばんMAP」は、不動産企業や金融機関を中心に活用が広がっている。
価値創出する地図
各種コンテンツやクラウドサービス提供
同社は、99年の発足以来、NTTグループが全国に保有する通信用地下設備の構築や維持、管理業務を一元的に担っている。インフラ事業などで培った強みを生かし、高精度な位置情報を有した電子地図や地番地図、航空写真、衛星画像などの各種コンテンツやクラウドで提供するサービスを「GEOSPACE」シリーズとして生み出した。
同シリーズは、「電子地図」「地番地図」「航空写真」などの各種コンテンツを用意し、単品データとして提供販売している。更には、導入企業が保有する、またはIT開発ベンダー企業が開発する各種業務支援システムとも簡単に連携できるよう、API機能を持つクラウド配信サービスとしても「電子地図」や「地番地図」「航空写真」などを提供している。不動産企業などの一般事業会社がもっと容易にすぐにビジネスで使えるように「ASPサービス」では簡単にウェブ上で地番情報にアクセスできる「ちばんMAP」などを提供している。
地番をすぐ検索可
「ちばんMAP」は、面倒になりがちだった地番調べがワンクリックでできる。住所と地番のどちらかしか分からなくても、相互に検索ができる特徴を持つ。土地境界(筆界)ごとの地番と建物ごとの住所を表示し、同サービスの導入企業が保有する顧客や物件情報リストなどを読み込むことにより、すぐに営業活動に使える。メモやファイル、写真などの関連情報を簡単に登録し、これらを一元管理することで、営業担当者間の情報共有が容易となる。これらの登録情報をブックマーク化すれば、地図上で営業活動の進ちょくを可視化できる。
同社の「分析ソリューション」は、「位置情報」「住所・建物」「行政界・郵便番号界」などの同社提供データに、導入企業が保有しているビジネス情報などの各種データを掛け合わせた形で空間分析結果の提供を受けられる。営業やマーケティングの活動などにも生かせる(イメージ図)。
重ね合わせることで、地図データを一層有効に活用できるために、例えば、空き地だけ、大型の施設だけを抽出する、などといった使い方もしやすく、幅広い情報の抽出が可能になる。
地図で業務効率化
同社Smart Infra推進部営業課長の山木啓至氏は、「表示する地図を簡単に航空写真や地番情報の入ったマップなどに切り替えもできる。現地まで行く手間や必要がなく、現地調査の事前準備で情報を整理できる。地図を軸として業務を効率化することで、具体的な成果を出すための体制や環境づくりにもつながる」と話している。
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NTTインフラネット株式会社 |
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