長谷工グループの長谷工アネシス(東京都港区)は、新築・既存のマンションにスマートメーターを装備する高圧一括受電サービスの導入を始める。既に提案を進めており、12年度受注は2万戸の見通し。今後、首都圏、近畿圏、中部圏で同グループが建設・管理するマンションを中心に展開して、九州圏などにも拡大する予定。年間5万~6万戸程度の導入を目指す。スマートメーター設置などのサービス導入に関わる初期コストは、長谷工アネシスが負担する。
同サービスのスマートメーターは、ゼネラル・エレクトリック(米国コネチカット州フェアフィールド・GE)製を導入する。このほど、長谷工アネシスとGEが合意した。GEは、スマートメーターの販売代理を行っている日本高圧電気(愛知県大府市)を通じて、長谷工アネシスに製品を提供する。
同サービスでは、共用部もしくは専有部の電気料金が割安になるほか、スマートメーターを通じて、電力使用量をリアルタイムに把握。居住者は、パソコンやスマートフォンで30分毎の電気使用量のグラフや電気料金が見られる。加えて、遠隔操作での電力使用量の検針が可能になるため、検針員がマンション内に立ち入る必要がなくなり、セキュリティ向上につながる。