東日本大震災で地盤沈下などの被害を受けた千葉県浦安市・新浦安駅前の大規模マンション「エルシティ新浦安」の復旧工事がこのほど、完了した。改修工事などを行った長谷工リフォーム(東京都港区)と長谷工コーポレーション(同)が4月25日、工事完了記念式を開いた。式典では、エルシティ新浦安管理組合の竹内誠理事長が、「復興工事が無事終わることができてほっとしている。関係者の方にお礼を申し上げたい」と挨拶。管理組合から長谷工リフォームに対して、感謝状が贈られた。
エルシティ新浦安は、総戸数1248戸。長谷工コーポレーション設計・施行のもと、1985年3月から1992年3月にかけて竣工した。東日本大震災では、建物と地盤の間に段差が生じるなど、復旧が必要になったため、2011年4月に管理組合が震災復興本部を発足。管理を行っていた長谷工コミュニティ(同)による被害状況調査などを経て、2012年7月に、長谷工リフォームが復旧工事を受注した。同8月の着工から8カ月後の2013年3月に完了した。
同工事では、アスファルトやコンクリートの舗装、汚水・雨水排水埋設管の改修といった復旧に加えて、災害時も水が供給できる非常用井戸の新設や、手入れのしやすい植栽に植え替えを行うなど「修復工事に加えて、今後を見据えた計画」(長谷工リフォーム)で進めた。