総合

23年の全国水害被害は総額6800億円、秋田県は過去最大 国交省

 国土交通省の調べによると、全国における23年の水害被害額(暫定値)は約6800億円で、過去10年間では3番目に多い被害額となった。10月8日に公表した。都道府県別では、秋田県での被害額が最も多く、同県では統計開始以来最大となる約1433億円だった。次いで、福岡県(約638億円)、静岡県(約545億円)の順で被害額が大きかった。秋田県については、同年7月の梅雨豪雨前線による水害(被害総額約1590億円)の影響が大きい。

 23年に水害被害を受けた建物の総数(暫定値)は3万1401棟。内訳は、「全壊・流失」146棟、「半壊」4155棟、「床上浸水」9166棟、「床下浸水」1万7934棟となっている。水害区域面積(同)は1万9718ヘクタールで、このうち「農地」が1万4431ヘクタール、「宅地・その他」が5287ヘクタール。

 同省は1961年から、洪水や高潮、津波、土石流等の水害被害額を暦年単位で取りまとめている。今回暫定値を発表した23年分については、25年7月頃に最終的な集計結果を公表する予定。

(写真) 23年7月の梅雨前線豪雨による、秋田県秋田市の雄物川水系古川付近の浸水状況(国交省資料より)