住宅やビル、設備のメンテナンス業務向けのクラウド型管理システムを提供するBPM(東京都渋谷区)は、改善方法を考えるセミナー『メンテナンス業務の現場と管理を楽にする』を10月21日に開催し、ウェブで配信した。
同社取締役の永見達郎氏は、同社が同管理システムの開発と並行して、創業時から手掛けている給湯器取り付けの設備工事や退去立会い代行業務、原状回復業務で培った〝現場〟経験の観点から、「メンテナンス業界では、事前準備や施工後の対応のための情報共有に課題感がある。情報の抜けや漏れを防いで履歴を把握し、処理の煩雑さをなくして容易に業務を引き継ぐには、電話や紙書類、ファクスから脱却する業務効率化が必須になっている」と指摘。その課題の解消方法として、20年に自社開発したメンテナンス管理業務システム『QOSMOS』(コスモス)の提供を始めた経緯を説明した。
同社が実際に自社の現場で使い、機能面の改善で反映しており、「現場に即した機能を集約したシンプル形式で、直感的な操作性がある。現場とオフィスとの情報共有やコミュニケーションを容易にできる。設備修繕の〝建物カルテ〟としてのデータベースとなって〝予防保全〟に寄与する」と特徴を紹介した。