アドバンスト・メディア(東京都豊島区)は、10月に提供を始めた新サービスのスマート内覧会アプリ『AmiVoice スーパーアテンダーDX』の導入の訴求をディベロッパーやゼネコンなど向けに強化する。新築分譲マンションの「完成内覧会」の円滑な運営を支援するサービス。同社の強みの「音声認識技術」を生かしており、不具合などの確認チェックの声を自動でテキスト文面化し、書類の作成を容易にする。
タブレット端末で簡便に操作でき、内覧中のやり取りをデジタルで〝見える化〟する。画面上の指示通りに〝スタンプラリー〟のような感覚で、図面や動画などを見ながら共用部から専有部まで、設備の使用方法などを説明できる。事前設定のチェック項目に沿って確認の漏れを防ぐ。
キズや汚れなどの不具合などがあれば、端末画面上で該当箇所をタップし、自動で起動する端末付属のカメラで撮影して記録ができる(イメージ図)。リアルタイムに控室などのスタッフと情報共有できる。管理画面の設定で工種ごとの情報を整理しやすく、指摘された箇所の対応を協力業者などへすぐに指示でき、迅速な対応で顧客満足を高める。内覧会後の確認済みの電子サインも行える。不具合を修理した後の再度の内覧会の日程調整も端末のアプリで行える。これらすべての情報をクラウドに保存し、一元管理が可能になる。
特徴は、同社独自の「音声認識技術」を活用している点。案内スタッフである「アテンダー」が端末の内臓マイクに話しかければ、その言葉を自動でテキストで文字化して記録する。指摘された項目を手書きする手間がない。周囲の雑音が気になれば別途、指向性マイクも使える。キーボード入力にも対応し、「直感的な操作性で、記録入力の効率を高める。現地では乱雑になりがちな〝手書きで読みづらい〟の心配がない。操作方法もアプリに搭載しており、非対面ニーズが広がる中で購入者自身の〝セルフ内覧〟にも対応ができる」(同社ビジネス開発センター東京事業所営業グループの橋本真司氏)
また、デジタル化によって「専門用語も事前に設定すれば、音声で認識する。アテンダーの習熟度の差を解消して平準化できる。日程の詰まりがちな進行のスムーズな内覧会運営を実現する」(同事業所所長の藤枝章氏)など、同社ではアテンダーの人材派遣も行うなど、きめ細かに内覧会運営を支援していく。