賃貸・管理 賃貸・地域・鑑定 マンション管理

GMO ReTech  原状回復の連携を容易に 〝業者さん〟アプリ解説

 不動産テック事業を推進するGMO ReTech(東京都渋谷区)は、不動産管理会社向けに同社が提供している不動産DXプラットフォームサービスブランド『GMO賃貸DX』シリーズに21年12月から新たに加えた、アプリサービス『業者さんアプリ for 原状回復』を解説するセミナーを1月13日に開催し、ウェブで配信した。

 同社はこれまでに、同シリーズで、不動産管理会社と入居者をつなぐ『入居者アプリ』や、不動産オーナーをつなぐ『オーナーアプリ』を提供している。新たなアプリ『業者さんアプリ』は、原状回復工事の〝業者さん〟をつなぐサービス。不動産管理会社と施工業者はウェブで、また、現場の職人スタッフは携帯端末で使いやすいよう、アプリで操作できる。

 同社マーケティング・アライアンス部マネージャーの中村秀造氏は、「利用方法として、不動産管理会社は、工事案件や工程の状況、売上差益の管理や見積もりの依頼、工事発注の場面で使える。施工業者側は、現場の写真撮影や完了報告書の作成などの場面で、双方それぞれが手間なく容易に操作できる」として同サービスの特徴を紹介した。

 原状回復時の立会いの依頼から、見積もり、工事の受発注、報告書や請求書の作成までの一連の手続きを網羅している。活用するメリットとして、「情報の共有や連携をリアルタイムに行え、負担や手間がなく、原状回復に迅速に対応できる。空室期間の短縮化を実現し、次の客付けの機会損失を防げる」と解説。入居者の「退去から始まるやり取りを〝見える化〟する。工程ごとの進ちょく状況を容易に共有できる。従来の連絡や連携方法を改善させてコミュニケーションをより一層、円滑にできることで、業務の効率化につながる」と説明した。

 更には、すぐにデジタルでの対応が難しい不動産オーナーの事情などにも対応できるように、「報告書などの書類の印刷や封入、投かん、郵送までを当社がBPO(業務の外部委託)で受託するサービスも始めた」と紹介した。