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総合展示場アンケート調査 世帯年収、予算は過去10年で最高

 住宅生産振興団と住宅展示場協議会が1999年度から毎年実施している「総合住宅展示場来場者アンケート」の調査結果が1月25日に発表された。北海道から九州までの32会場が対象で、アンケートの依頼・回収は昨年8月24日~10月4日。有効回収数は727票。

 回答者の平均世帯年収は783万円(前年比25万円増)。4年連続の増加となり、過去10年で最高額。平均建築予算は2665万円(同152万円増)となり、過去10年で最高となった(グラフ参照)。年代別では「熟年層」(50歳以上)の増加が大きく、2706万円となっている。

 展示場への訪問箇所数、訪問回数は建築予算が大きければ、増える傾向にある。建築予算が「3000万円以上」の場合の平均で3.01箇所、6.05回。「2000万円未満」「2000万円台」の訪問箇所数2箇所台、訪問回数4回台と相違がある。

 実際に入ったモデルハウスの数も「2000万円未満」の2.71棟、「2000万円台」の2.78棟に比べ、「3000万円以上」は3.08棟と開きがある。

 在宅勤務・テレワークを意識した家づくりでは「関心がある」が同2.4ポイント増の16.0%、「やや関心がある」が同5.3ポイント増の26.7%に上昇した。

 一方、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の認知度は35.5%、「名前は知っている」の回答を含めると、56.5%となる。ZEHの採用意向は「既に導入・採用を進めている」が同1.4ポイント増の3.9%、「導入・採用を検討」が同0.3ポイント増の6.2%、「導入・採用したい」が同16.0ポイント減の18.7%となった。年代別では中年層(35~49歳)が採用・導入に積極的な姿勢を示している。