キヤノンマーケティングジャパングループで、会計・人事給与システム提供のスーパーストリーム(東京都品川区)は、同社提供の経営基盤ソリューションERP製品『SuperStream―NX』の定期更新で、23年10月に施行される「インボイス制度」に先行し、これに標準機能として対応させた〝最新バージョン〟の提供を6月1日に始める。今回は「入力系」で、12月に「帳票系」に関して2段階で対応する。
インボイス制度(適格請求書等保存方式)は、新たに求められる所定の要件を記載した請求書や納品書の発行・保存方法を規定する。消費税納税の透明化や正確な経理処理を図る仕組みで、企業各社が従来の業務を見直す場面もでてくる。今回の同社提供の新バージョンはインボイス制度に対応して、買い手側機能の伝票入力処理やその保存管理などを機能に反映させた。
5月23日に開いた記者会見で、同社社長の村松昇氏は、「当社の重要な責務には、企業の業務効率化と創造性の支援がある。当社は各自の学習と挑戦し続ける組織力、接点づくりを強化し、パートナー企業との共創で顧客の声に応え、日本の会計や人事業務を変革する次世代ソリューションを創出していく」と表明した。
同社取締役企画開発本部本部長の木下昭彦氏は、「インボイス対応機能では、他社に先駆けていち早く提供を始める。法制度改正の対応に迫られている企業各社に〝安心〟を届けたい」と新機能を開発した背景を説明した。
同本部マーケティング部部長の瀧頼子氏は、今回反映した新機能の特徴を紹介した。