nat(東京都港区)は、iOSデバイスのLiDAR(レーザー光で形状や距離を計測する)センサーを活用した、AI(人工知能)測量アプリ『Scanat』を開発した。1月に提供を始めた。
リフォームなどの小規模な空間を計測したい場合に有用なツール。ビデオ撮影するように対象をスキャンするだけで、ミリ単位に計測可能な3D(3次元)モデルと写真データを得て、保存できる。点群やメッシュなど様々なフォーマットでパソコンに出力や共有ができる(イメージ図)。
現状のリフォームの施工場面では、複数のスタッフが現場で必要な箇所を計測し、図面の作成や見積もりを行っている。この工程を同社のAI技術でデジタル化した。
リフォームのほかにも引越しの見積もり、土地の簡易測量、中古賃貸マンションの3Dモデル作成、大型家具や資材などの搬入経路の確認、小物を除く各種の点群データを作成する場面などで使える。今後はリフォーム業務の更なる利便性の向上のため、スキャンした3Dモデルに基づくCADデータへの自動変換や見積もり機能なども実装する。