パーソルプロセス&テクノロジー(東京都江東区、以下・パーソルP&T)は、『会社で誰も教えない「部下を理解する技術」』と題して、組織マネジメントの成功事例を学ぶセミナーを5月に開催し、ウェブで配信した。
現状の企業では、出社とリモートワークを組み合わせる〝ハイブリッド〟な働き方が普及する中、部下の仕事ぶりが常に見えにくく、マネジメントが難しくなった課題感が浮かび上がる。セミナーでは、パーソルイノベーション・インキュベーション統括部インキュベーション推進2部hanaseruユニット長の山口知恵氏と、パーソルP&T・プロダクト統括部MITERAS部マネジャーの小林宏行氏が視聴者からの質問に回答する形で進行した。
企業に勤める視聴者は、上司と部下が定期的に面談する「1on1ミーティング」やチャットなどを通じてコミュニケーションを図っているようだが、「働く場やスタイルが変化し、部下の状況を把握しづらくなった。業務だけの確認になりがちで、意思疎通を〝できたつもり〟が少なくない。本音が見えづらく、モチベーションマネジメントに課題感がある。部下の一人ひとりでマネジメント方法は違う。画一的な対応が通用しなくなっている」と指摘した。
改善方法として、「優秀な人材の定着率を高めるためにも部下の声に傾聴、共感し、奉仕して支援する〝サーバントリーダーシップ〟の要素も必要になってきている」と提示。これらの課題の解消に有用として、両社それぞれが提供するサービスで、社員のコンディションを可視化する『MITERAS』と、コーチング体験プログラム『hanaseru』を紹介した。