スペースリー(東京都渋谷区)は、同社開発の空間データ活用プラットフォーム『スペースリー』の撮影アプリ(SPT/スペースリーフォトタスクアプリ)の各種機能を刷新し、新たに『SPT Ver・2.0』として、9月20日に提供を始めた。撮影中に「ポータル基準点」を確認できるために撮り漏れを防げるなど、各種機能の最適化と簡便性を追求。今回の最新版により、不動産物件の撮影業務や写真管理の効率化、品質向上に一層期待できる。
ポータルサイトで検索表示されやすくなる要件として必要な登録写真項目の「基準点」を確認しながら撮影できるため、撮り漏れを防げるようにした(同社サービス画面)。撮影画像の明るさの補正やグリッド表示を付加し、撮影枚数や基準点、撮影日などの管理情報を効率的に検索できる機能なども追加した。今後は広角撮影、ズームイン・アウト機能のほか〝ぼかし〟や切り抜き、回転編集、暗所での撮影や〝ゆがみ〟を自動で綺麗にするAI(人工知能)台形補正機能などを実装する。
現在、不動産物件の撮影でスマートフォンの活用が一般的なものの、撮影後に画像を整理する手間は、デジタルカメラを使っていた時代と変わらない場合が少なくない。活用方法も不動産ポータルサイトや自社サイト、各種SNSに広がっており、画像管理の煩雑さで頭を抱えやすい。
同社の撮影アプリとウェブの物件データ管理サービスをひもづけることで、これらの課題感を解消し、一元管理ができる。360度VR画像をアップロードすれば、自動で内見用の間取り図と連動した360度VRコンテンツを自動作成する。AI(人工知能)技術でリビングや和室、浴室などの画像に自動で名称を付けられる。居室タイプに合わせ、方向の左右や上下が逆の間取り図をすぐに反転する機能も既に搭載している。