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Liquid 顔認証技術を拡大展開へ 非対面手続き一層容易に

 Liquid(東京都千代田区)は、デジタル技術で本人確認ができる「eKYC」技術の提供を拡大展開する。

 「eKYC」と連携する同社が開発した当人認証サービス『LIQUID Auth』(リキッドオース)の提供を22年1月に開始する。オフィスやイベント施設などでの自動入退室の管理やオンライン試験などといった非対面での手続きの場面で使える。事前に「eKYC」を使って本人確認書類との一致が確認された顔データと、手続きのときにスマートフォン端末などで新たに撮影する利用者の顔データを照合でき、認証を一層安心・安全なものにする。

 同社ではこれまでに、利用者が本人なのかどうかを身元確認できるサービス『LIQUID eKYC』を提供している。独自の画像処理技術を用い、顔写真付きの本人確認書類と、利用者による〝自撮り〟の顔写真を照合することで、非対面で身元確認できる。今回、このサービス技術を応用している。これに合わせ、当人がスマートフォンを持っていることを示す機能の「所持認証」も提供し、安全性と利便性を両立している。

ICチップ読み取り

 また、同社は、サイバートラスト(東京都港区)と、本人確認サービスでのマイナンバーカードやICカード免許証などの「ICチップ」の読み取り認証の活用で、協業を始めた。導入した事業者がICチップの読み取りだけで、簡単に本人確認ができるようにする仕組みを提供する。

 Liquidが提供する『LIQUID eKYC』と、サイバートラストの認証サービス『iTrust』(アイトラスト)シリーズである『iTrust本人確認サービス』を連携させる。ICチップの読み取りを活用した本人確認機能を、低コストで迅速に、自社のアプリケーションに追加できるようになる。公的な個人認証の場合には、マイナンバーカードの読み取りだけで本人確認が完了する。

提供先の拡大

 更に、Liquidは、決済サービスを提供するグローリー(兵庫県姫路市)と業務提携した。金融機関のほか、流通小売店や飲食店など向けに、オンラインによる本人確認・認証サービスの提供を始める。Liquidの生体認証技術と、グローリーが顧客とする対面サービス提供企業のネットワークを生かす。