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LAETOLI・黒川紀章KTSJ 中銀カプセルタワー〝NFT〟化

 LAETOLI(東京都港区)と、黒川紀章建築都市設計事務所(東京都千代田区)は、唯一無二性を証明する「NFT」(ノン・ファンジブルトークン)を活用し、4月に解体に着手した『中銀カプセルタワービル』を、現実の〝リアル空間〟と、仮想デジタル空間の〝メタバース〟内の両方で再現する取り組みの手法を明らかにした。

 同タワービルは、建築家の故黒川紀章氏が手掛け、「メタポリズム」の代表作で世界的に有名な建物。築後50年が経過し、老朽化やアスベストの問題を踏まえ、保存活動と並行し、解体に着手した。

 今後、現実の「リアル空間」の再現では、同事務所が所有する建築図面から作成する3D(3次元)のCADデータに基づき、同タワービルを建設・利用・販売できる権利をNFT化して販売する。ディベロッパーなどのNFT購入者は実際に建設し、貸す、販売する、などができる。

 また、「デジタル空間」の「メタバース」では、デジタルアートとして再現させた同タワービル全体を所有・利用・販売などができる権利を同様にNFT化して販売する。利用方法として厳しい制限を設けず、新たな〝利用価値〟を創出することもできる(イメージ図)。