パイオニア(東京都文京区)は、社有車や営業車など向けに同社で提供しているクラウド型運行管理サービス『ビークルアシスト』のオプションのスマートフォンアプリケーションとして、アルコール検知器連携機能『スリーゼロ for ビークルアシスト』を開発した。シャープグループのAIoTクラウド(東京都江東区)提供のアルコールチェック管理サービス「スリーゼロ」を活用しており、9月28日に提供を始める。
9月5日に開いた報道機関向け説明会で、パイオニアモビリティサービスカンパニーマーケティング課課長の大野耕平氏は、「4月の道路交通法施行規則改正で白ナンバー車両使用事業者のアルコールチェックが義務化された。検知器を使った確認も今後は必要になる。企業の安全運転管理者の業務の拡充となり、改正内容の十分な理解と適切な運用が重要になる」と背景を説明。検知器メーカーで中央自動車工業(大阪市北区)営業開発部営業推進グループの三井剛正氏は、「検知器は据え置き型や携帯型などを使い分けてもいい。負担のない適切な運用のためには〝システム化〟が有効な選択肢になる」と強調した。
パイオニア常務執行役員モビリティサービスカンパニーCEOの細井智氏は、「ビークルスアシストの提供先は1000社を超えた。今後も新製品や新サービスの提供を通じて、企業各社の業務負担の軽減に貢献していきたい」と展望した。