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ライナフ 最新の顔認証システム ウォークスルーで入館 

 スマートロックなどのIoTやAI技術サービスを提供する不動産テック企業のライナフ(東京都文京区)は、立ち止まる必要がなく〝ウォークスルー〟で、集合住宅のオートロック共用エントランスを解錠できる新たな顔認証技術のエントランスサービス『ライナフGate』の提供を5月28日に始めた。先行して、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が開発する高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ」の新築物件での採用が決定した。

 新サービスは〝歩きながら〟でも、即座に「顔認証」で共用エントランスのオートロックを解錠する。あらかじめ、入居者がスマートフォンのアプリで「顔登録」しておけばすぐに利用できる。パスワードやQRコード、非接触ICカードでも解錠が可能だ(図参照)。

 荷物を持っていても、手間なく入館でき、非接触で感染症対策にもなる。来客の際には、アプリで共用エントランスを解錠でき、また、解錠履歴が残るために子供の見守りとしても、様々な場面で活用できる。清掃や工事業者などの作業では端末前で一時利用の顔登録を行えば、入館が可能になる。

管理業務を容易に

 不動産管理業務も容易にする。『ライナフGate』やスマートロックと連動する、入居者管理システム『スマートルーミング』を通じたパスワードなどの一時的な解錠方法を活用することで、内見などの仲介や管理業務の場面で立ち入りを認証できる。これらの設備の整備に、大規模な工事は必要ない。建物の設計段階で導入すれば、電源供給の場所や配線、設置方法などに配慮し、エントランスの外観を見越した配置ができる。

 今回、先行して採用を決めた三菱地所レジデンスが東京都内で新築中の物件には、全住戸106戸の玄関ドアの鍵に、ライナフが提供する住宅向けスマートロック『Ninja LockM』(ニンジャロック・エム)を設置し、『ライナフGate』も導入する。共用エントランスから各住戸の玄関ドアまで物理的な鍵の解錠の手間がなく、非接触なままに入室できる。