SmartHR(東京都港区)は、オンラインカンファレンス『SmartHR Agenda』を9月13日と14日の2日間にわたり、開催した。人材領域と最新テクノロジーの融合サービス「HRテック活用事例に学ぶ働き続けたい組織」を考えた。
13日のクロージングセッションで、積水ハウス執行役員人財開発部長の藤間美樹氏は〝キャリア自律と企業の成長〟を軸に講演し、「海外に比べて日本はマネージャーよりもメンバーの頑張りが企業の成長を支えている。当社はマネージャー職とスペシャリスト職のコースを選べる。その際に重要な要素は企業と社員が対等な関係を持ち、自ら考えるキャリア形成を促すよう、的確な面談を行うこと」と説明。また、「従業員の幸せが人事制度改革の柱であり、自分の運命を決められなければ誰かにコントールされるだけで幸せにはなれない。自身で行動して振り返る。成長を実感する。各自の内省や内的な動機付けを促す環境が大切。面談ではメンバーに思考を言語化してもらうため、マネージャーはとにかく聞くことが重要」と解説した。
更には、「意見を述べやすい心理的安全性のある組織とし、個々のその体験が全体の相互信頼に、それが強い組織となる。各ポジションの使命や役割、責任、キャリアアップの要件を明確化して、道筋を示す。経営理念とキャリア自律が重なってこそ事業となり、イノベーションを生む。その際には、人材データを可視化して使いやすいHRテックの活用は有力な選択肢になる」と説明した。