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清水建設・オムロンブルーイノベーション ロボットと建物を連携 東京・豊洲で実証運用

 清水建設(東京都中央区)、ブルーイノベーション(東京都文京区)、オムロン ソーシアルソリューションズ(東京都港区)の3社は、建物設備と複数のモビリティ・ロボットを連携させるサービスの開発に向けて、4月1日に実証運用を始めた。東京臨海部・豊洲スマートシティ内の大規模オフィスビル「メブクス豊洲」を使い、ロボットによる「清掃サービス」や「案内サービス」を稼働。ロボットプラットフォームを介して、建物とロボットが連携できる基盤を構築する(イメージ図)。

 取り組みが進む「スマートシティ」の実現には、空調や自動ドア、エレベーターなどの設備機器のほかにも、ビル内を自動走行するロボットまで、多種多様な機器類の制御アプリケーションを連携する必要がある。ただ、アプリケーションの連携では、設備機器やデバイスごとに個別のプログラミングを要する場合が多い。建物の設備とロボットの連携機能を実装する上で、課題に挙がっている。この課題を解消する。

 今回の「ロボット清掃サービス」の開発では、複数機種のドローン(無人航空機)やロボット・モビリティを遠隔・一括で自動制御できる、ブルーイノベーションのデバイス統合プラットフォーム『Blue Earth Platform』(BEP)を介しつつ、建物の設備機器をメーカーを問わずに連携できる清水建設の建物OS『DX―Core』と、オムロンの複合型サービスロボット『Toritoss』(トリトス)を連携させる。人の手を介さずに、エレベーターや自動ドアを操作し、ビル内を自在に移動しながら自動で清掃できることを実証する。

 また、「ロボット案内サービス」では、いずれも清水建設の『DX―Core』と、各種モビリティを連携・統合制御できるプラットフォーム『Mobility―Core』を活用する。案内ロボットとエレベーターや自動ドアを連携させることで、ロボットが自在に階を上下に移動できる来客案内のサービスを実証する。

自動運転車と連携も

 将来的には、自動運転車やドローンなどを使うサービス展開を視野に、モビリティやロボット、人が共生・協働できる街づくりを推進する。