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〝メタバース〟に本社移転 HIKIYOSE 一部機能

 メタバース(仮想空間)やNFT(ノンファンジブル・トークン)などの最先端技術で、セールスプロモーションを手掛けているHIKIYOSE(東京都文京区)は、「メタバース本社」が竣工し、本社ビル機能の一部の移転を始めている。今後は更に最適なメタバースプラットフォームへの移動も検討している。

 外観は構造や強度規定にとらわれずに自動販売機をイメージし、メタバースならではの観点で設計した。

 設計は、リアル空間でも商業施設などの設計を手掛けているmijeos(東京都千代田区)に委託した。建物規模は4階建て延べ777m2。リアル空間で本物の建物をつくるように設計・施工するため現実的な空間に見えて、AR(拡張現実)に違和感なく没入しやすいつくりとした。自動ドアの開閉時間などを実物と同じに設定。従来の執務空間のゾーニングの常識にこだわらず、同僚に声を掛けやすい空間とし、リアルとの境界線を感じないヒューマンスケールで構築した(写真)。

 HIKIYOSE代表の濱口慶太郎氏は、「オンライン化の進展で、社内の雑談などが減ることを危惧して〝楽しい〟仕事環境にしたいとの強い思いからメタバースに移転を開始した」と話している。