積水化学工業住宅カンパニー 建築とAIの未来を議論で9年ぶりシンポ

積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関、住環境研究所(東京都千代田区、太田真人所長)は7月16日、東京都内で「JKKハウジング大学校シンポジウム」を開催した。「建築とAI―創造性と住まいの未来」をテーマに、建築分野における生成AIの可能性や、都市・住宅の将来像について議論した。オンラインを含め約150人が参加した。
同研究所が一般の学生なども参加できるシンポジウムを開くのは9年ぶり。東京大学特任教授の池田靖史氏と豊田啓介氏が基調講演を行い、神戸芸術工科大学学長の松村秀一氏を交えてパネルディスカッションを実施した。
池田氏は「画像生成と言語世界」と題して講演。生成AIによる画像制作では、言語による指示と視覚表現の関係が重要になると指摘し、デザイナーがAIを活用する意義や課題を事例とともに解説した。AIが空間構造を学習する技術の進展にも触れ、人間とAIの役割分担を考える必要性を示した。
豊田氏は「コモングラウンドと環境のエージェント化」をテーマに、建築物や都市がAIを実装し、自律的に判断・作動する将来像を紹介した。現実空間の情報をAIが読み取り、活用するためには、実世界とデジタル空間をつなぐ共通基盤の構築が必要と説明。建築業界がこうした変化を新たな事業や価値創出につなげる重要性を強調した。
太田所長は、AIの活用が現在は業務効率化を中心に進んでいるとした上で、「建築とAIを組み合わせた先に、どのような将来像があるのかを考える機会にしたい」と開催趣旨を説明した。
JKKハウジング大学校は、セキスイハイムグループの中核人材の育成を目的に1995年に開校。大学教授などを講師に迎え、住宅や住環境に関する教育プログラムを展開している。











