大言小語 「見せ玉」ではいけない緊急支援策
住宅新報 2009年4月14日 号 1面
株式の世界では、「見せ玉」という言葉がある。「みせぎょく」と読む。株価をつり上げるために、買う気もないのに大量の買い注文を出す。この注文が見せ玉で、買い手がいると見せかけ、株価が上昇すると期待する投資家を呼び込み、買い注文を出させる。そこでこの玉を引っ込めて、売り物をぶつけ、売り抜けるという手法だ。金商法で禁止されている。
▼昨年(08年)末から政府は、不動産業向けの緊急支援策を発表している。資金繰り対策ということで、ほっと一息ついたのもつかの間、新年からクリード、日本綜合地所と、東証1部上場企業が相次いで倒産した。日本政策投資銀行(政投銀)の融資枠が拡大されたが、こうした政策では、不動産業者を救済できていない。
▼このほど政府から、Jリートの買取ファンドの創設や、政投銀の資金供給の充実が発表された。どこまで実効性があるのか、十分な見定めが必要だろう。政投銀は民営化されており、通常の融資審査を行って貸し出す。資金繰りに行き詰まって助けを求める企業に融資するだろうか。










