「鰻の寝床」 松岡英雄 新住まいのことわざ(11)
住宅新報 2010年4月13日 号 12面
間口が狭くて奥行きの長い建物、場所などをたとえて「鰻の寝床」という。
新聞人・大庭柯公(おおば・かこう)は「其日の話」(大正7年)の中で次のように書いている。
「大阪の町屋の建物が、屋内の割に間口が狭く、見かけのいかにも貧弱なのは、封建時代に御上(おかみ)の誅求(ちゅうきゅう)の眼を避ける方法が、今日に遺伝したのだそうだ。財界のお歴々方が、近来の脱税振りの鮮やかさ厚顔さ加減を見ると、間口を狭くした浪華の町人どもの方が、床しくもまた憐れに思われる」










