「木七竹八塀十郎(きしちたけはちへいじゅうろう)」 松岡英雄 新住まいのことわざ(32)
住宅新報 2010年9月14日 号 16面
木は陰暦7月に切るのがよく、竹は8月に切るのがよく、土塀は乾燥した10月に土を塗るのがよいという意を、人名に擬した言葉。
塀という言葉からは、どうしても板塀が浮かんでくる。昔の路地には板塀で囲まれた家が多かった。板の色は黒か茶色だった。
「粋な黒塀、見越しの松に、あだな姿の洗い髪、死んだ筈だよお富さん」。これは54(昭和29)年に大ヒットした春日八郎の「お富さん」という流行歌である。年配の方ならご存じのはずである。私の塀の記憶はどうもこの歌に影響されているらしい。








