浸水養生システムを新開発、コンクリートの耐久性を向上 ハザマ
ハザマ(小野俊雄社長)はこのほど、あらゆるコンクリート構造物に適用可能な、壁面や凹凸面のあるコンクリートの湿潤養生ができる浸水養生システム「アクアカーテン」を開発した。川上産業(名古屋市)、岐阜工業(岐阜県本巣市)、東宏(札幌市)の3社の協力を得て開発したもの。
トンネルなどの特殊建築物など高品質なコンクリート構造物の建築には、コンクリートの硬化初期に湿潤養生が必要とされ、一定期間、浸水養生と呼ばれるコンクリート表面を水に浸す作業を行う。「アクアカーテン」では、コンクリートと浸水養生シートとの間の空気を吸引し、負圧状態となった両者が密着した隙間に水を流し込む方法でコンクリート表面を水膜で覆うことに成功した。従前は、壁面や凹凸面、スラブ下部の表面などは散水などの方法で対応していたという。
同社が養生効果を室内実験で測定したところ、同システムにより1カ月間浸水養生を行ったものは、全く養生をしないもに比べて、圧縮強度が約37%向上し、中性化速度は約60%低減でき、耐久性の向上が確認できたという。また大がかりな機材を用いて散水するなどの浸水養生を行うトンネルの場合で、3割ほどのコスト削減が見込めるとしている。











