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首都圏居住者の「終の住処」像まとめる 都市基盤整備公団(下)

【終の住処に望まれる""環境""】
 未取得者が「終の住処(ついのすみか)」を選ぶときに重視することを複数回答で聞くと、病院が近くにあることが44%で最多だが、郊外志向者は緑や水辺など自然、趣味・余暇施設を、都心志向者は日常生活と交通の利便性を重視している。同時に、未取得者は常時介護が必要になったときのことを考慮するとの回答が63%を占めているのが目につく。
高齢期をいきいき暮らすために大切なことは「老後の生活の貯え」が最も多く67%で、以下「健康でいられること」の41%が続くが、年齢別に見ると「貯え」や「趣味」は若い世代ほど重視する傾向にあり、「健康」は高齢期に近い世代が重視する傾向にある。同時に、高齢期にしてみたいことは、すでにしていることを含め1位が39%の「ガーデニング」、2位が37%の「パソコン・インターネット」、3位が32%の「しゃれた店での食事や買物」の順だ。
 さらに、全体的にみるとやや女性のほうが高いが、年齢や性別を問わず高齢期の多用なサービスへの利用意向が高い。ただ、年齢別にみると若い世代ほどそうした意向が強い。反対に身内による介護希望は年齢が高い世代ほど強く、それも女性のほうが多い。
 こうしたことから分かることは、首都圏50キロ圏内に居住する高齢者予備軍の35%が「終の住処」を求めており、そうした需要は数年後からやってくる。また、10キロ圏内居住者は都心志向、30~50キロ圏居住者は郊外志向だが、60%の人が現在の居住地にこだわっていない。ただ、やはり戸建住宅希望者が65%と多い。そして、環境については自然重視派と利便性重視派に分かれるが、ともに病院が近くにあることを重視しているし、いきいき暮らすためには貯えと健康に加えて趣味が必要と考えている。人口の偏在や年齢構成のゆがみが加齢によって新たな課題を生むと予想され、それに対応した住宅・社会資本の整備が求められているのだ。(終わり)

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