悪徳不動産屋の独り言 第128回 女房が心配で相談に来る男 灰皿と本音は出さない
住宅新報 2011年11月29日 号 5面
うちに出入りしていて、客でもあり家主でもある男がいるのだが、何かというと私の店に相談にやってくる。しかも、滞納家賃や管理上の相談ではなく、犬も食わない夫婦喧嘩の相談である。奥さんはよく家出をするようで、その度に「どこかいい探偵社を知りませんかねえ」と聞く。いつも私は「放っとけば。そのうち何事も無かったような顔して帰ってくるよ」と言うのだが心配で堪らないようだ。だが、話を聞くと、自分から「出て行け!」と追い出しているようでもある。
出会い系で
奥さんとは出会い系サイトで知り合ったとかで、私からすれば「こんな女のどこがいいんだろ?」と思えるくらいだ。普通の人間ならすごく気にするようなことも全く意に介さないところがあって、何事にもアッケラカンとして、それは「おおらか」というのでなく単に気が利かないだけ、という感じ。すこぶる出来が悪いのだ。結婚前も結婚後も生活費に困るとサラ金に行き、後始末は旦那がさせられているが、今までに数百万円は使うことになったとか。いわゆる「穀潰し」である。




















