悪徳不動産屋の独り言 第132回 空き巣を働いた入居者の青年 子育てで人様に迷惑
住宅新報 2012年1月3日 号 5面
起きれない
朝、普通に起きられないのである。毎朝アパートまで仲間が車で迎えに来るが、本人が起きられずに待ち合わせの場所に約束した時間に来ないから、青年を置いて車は行ってしまうことが度々あった。そうなると会社から解雇を宣告されるが、それも当たり前であろう。やがて家賃の滞納が始まり、同僚が別の会社を紹介してくれて就職したが、同じことの繰り返しでそこもクビになる。そうこうしているうちに悪い仲間に誘われ、ある家に空き巣を働くつもりで侵入するが、家人に見つかって通報され、現行犯逮捕されてしまった。
青年の身柄は一旦施設に送られ、警察からの依頼でアパートの家宅捜索に立ち会い、半日潰れた。さらに家庭裁判所(当時は霞が関)まで行き、処分を軽くしてもらうべく証人として出廷することになり、それは1日がかりになった。正直なところ、1人で営業していて、そんなことで店を空けることになるのは実に辛い。「これも何かのご縁、管理会社として、できるだけ協力させていただきたい」とは思うが、海外の親は裁判のための帰国はせず一切を伯父と私に任せっきりで、感謝のメールが届いただけだった。





















