アナザーアングル 住宅業界ニュースの行間を読む(48) 次に何が起こるのか 想定される「リストラの動き」
住宅新報 2009年3月10日 号 3面
次にどのようなことが起こるのだろう--。こんなことを常に考えながら業界取材をしようと心がけている。そうすると単にニュースばかりを追うのではなく、業界や企業の事業の流れを把握できるからだ。
それは苦い経験が元になっている。まだ、旭化成が現在のように分社化される以前のこと。おそらく2000年ぐらいのことだったと記憶している。現在の旭化成ホームズは当時、旭化成工業の住宅事業部門として、鉄骨系の「ヘーベルハウス」のほかに木造住宅「スクラムハウス」を展開していた。まだ駆け出しだったため雲をつかむように取材をしていた筆者。ある時、このスクラムハウスのモデルハウスを取材し、関係者から取材して「販売好調!」といった記事を書いたことがある。ところが、その記事が掲載された翌週、本当に間が悪いことに同社から「スクラムハウス事業を廃止」との発表が行われた。
「なんて恥ずかしい記事を書いてしまったのだろう」と、その時は赤面の思いであった。ただ、少し説明すると記事自体は間違いではなかった。例えば積水ハウスの「シャーウッド」などのように鉄骨系のハウスメーカーは木造住宅を供給することで、新たな顧客のニーズを取り込もうと模索していた時期であった。確かにスクラムハウスは売れており、木造事業が黒字化したか、ほぼそれにメドが付いていた時期であった。当時、取材にお付き合いいただいた関係者の方の名誉のためにさらに説明すると、木造事業からの撤退は「事業の選択と集中」という、住宅事業とは別のグループ経営陣の中で決まっていたことであり、関係者には伝わっていなかったこと、他意はなかったのだろうと理解している。











