地域マネジメント学会 現場から論文 マンションと地域コミュニティ 管理組合と町内会の連携を
住宅新報 2009年3月24日 号 5面
マンション居住者の急激な増加は、都市の社会構造に大きな影響を与え、「マンション社会」ともいうべき状況も生まれている。例えば国勢調査の実施について、総務省の有識者懇談会報告書は、オートロックを備えたマンションでは、調査員が建物内に立ち入ることさえ困難な状況が多く、一部で居住者との間でトラブルが発生するなどの問題があると指摘している。
これまで国勢調査が町内会などの協力によって円滑に実施されてきたことでも分かるように、我が国の地域コミュニティは町内会などの地縁団体によって支えられてきた。管理組合という区分所有者の全員参加が義務づけられ、町内会よりもはるかに強力な権能をもつ団体が各マンションに存在しているにも関わらず、地域コミュニティの弱体化という問題が生じているわけである。
標準管理規約は当初、マンション内のコミュニティ活動や町内会との関係について、組合業務としていなかったが、04年の改定時に組合業務の1つとして「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成」を加えた。実際には、標準管理規約が改定される前から、管理組合として町内会に加入しているケースも少なからずあった。










